ごあいさつ
公益財団法人沖縄科学技術振興センターは、沖縄県の科学技術振興の中核的な支援機関として、沖縄科学技術大学院大学、琉球大学、名桜大学及び沖縄工業高等専門学校と、県内外の研究機関・企業等の連携を促進し、科学技術を基盤とした新たな価値の創出による社会課題解決、地域振興に取り組んでおります。
当財団は、平成8年10月、沖縄県及び市町村並びに産業界からの出捐で「財団法人亜熱帯総合研究所」として設立され、亜熱帯地域特性と島しょ特性に関する諸課題に取り組み、学術研究事業を実施してまいりました。
沖縄科学技術大学院大学の設立に向けた準備が本格化する中、当財団のあり方が検討されていく過程において、沖縄県の科学技術の振興を担う中核機関としての役割を期待され、平成20年8月に「財団法人沖縄科学技術振興センター」に名称を変更しました。
その後、平成24年5月に沖縄県が策定した「沖縄21世紀ビジョン基本計画」及びその後継計画である「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画」における基本施策を推進し、本県の科学技術振興に取り組んでおります。
また、令和3年12月に自主企画事業として、地元企業や金融機関の協力の下、「おきなわイノベーション創出ファンド」を神奈川県の第三セクター(株)ケイエスピーと共同で創設し、ベンチャー企業等へのスタートアップ支援の幅を広げております。
当財団は、イノベーションを結実させる「コーディネート組織」として、科学技術の高度化と特にバイオテクノロジーを活用した産業化を推進し、本県のみならず我が国の振興発展に貢献していきたいと考えております。今後とも一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
理事長 屋 宏典
OSTCの事業
産学官連携による取組み支援
沖縄県では、沖縄科学技術大学院大学や琉球大学、名桜大学、沖縄工業高等専門学校などの高等教育機関が、科学技術振興の研究拠点や人材育成の場として重要な役割を担っています。
当財団では、県内外の企業等の二―ズと県内高等教育機関の持つ研究成果や技術シーズのマッチングを促進することで、県内企業の高度化や企業誘致を図っています。
- 沖縄イノベーション・エコシステム共同研究推進事業(出口志向型研究支援業務)
- 大学発ベンチャー創出志向型研究支援事業
沖縄の地域特性を活かした研究開発・事業化支援
沖縄県経済の活性化に寄与する付加価値の高いバイオものづくり産業、ライフサイエンス分野の発展を目的として、実用化技術開発や関連企業・研究機関等との積極的な連携をコーディネートしています。
- バイオ関連産業事業化促進事業(補助事業支援)
- 沖縄ライフサイエンス研究センター入居者支援等業務委託
おきなわイノベーション創出ファンド
OSTC投資事業有限責任組合(おきなわイノベーション創出ファンド)は、当財団と㈱ケイエスピーが無限責任組合員(GP)となり、令和3年12月に組成しました。
当ファンドは、スタートアップ等を含む企業のうち、SDGs等に関連する社会課題をイノベーションにより解決するビジネスモデルを有する事業者への支援を目的としています。
当財団は、ファンドの運営を通じ、沖縄県における新産業の核となるベンチャー企業の発掘・成長支援等を行い、経済の持続的な発展と次世代を担う人材の育成に取り組んでいきます。